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 諸事情あって、サイトを大幅にリニューアルしました。

 心機一転、これからはちょこちょこと日記のようなものもアップしていこうかと、ものすごく無謀なことを考えている私。最初だけ張りきるのが私の悪い癖なんだよな。
 はたしてどれくらいの頻度で、いつまでちゃんと続くものか――こちらもどうか、広い心で見守ってやって下さいますように。

2008
May
07
AM2:58

 はー、頭が痛い。
 バスルームをカビキラーで漂白すると、いつもこうなる。目もシカシカする。なにぶんマンションの浴室、窓がないので、換気扇だけでは排気が追いつかないんだな。
 頭が痛いといえば、『おいコー』文庫版第十巻のあとがきも頭が痛い。GW合併号のおかげで一週だけ休みだった『W/F』も再開されるし。
 まったく、このお休み中、何やってたんだろ……と毎年思うわけであります。
 風邪をおおかた治して、ジャスコやら東急ハンズやらで買い物してたら、あっというまに終わっちゃったよ。なんでこうなっちゃうんだろうな。とほー……(TÅT)

 ハンズ。そう、ハンズ。
 田舎暮らしをしていた頃はどこにだって安売りのホームセンターがあったから、とくにDIY関連の道具類など、誰がハンズなんかで定価で買うもんかと鼻で笑っていたものだが――
 東京で暮らすようになると、金物屋だってなかなか見あたらなくて、ちょっと変わったネジ釘を一本買うにもハンズ。紙ヤスリを選ぶにもハンズ。電球のアダプターを探すにもハンズ。もう、ハンズ様様なのであった。

 で、昨日も新宿で別件を済ませた帰りに高島屋と隣接したハンズに寄り、あれやこれやと物色。
 ついでに最上階の文房具フロアをうろついていたら、をを! 化学実験用品のコーナーを発見!
 うああ、試験管。ぬおお、ビーカー。うひゃあ、シャーレ。もーたまりまへん。身悶え。
 せっかくなので、平底フラスコと三角フラスコを買った。たとえば三角フラスコに、茎のへにょっとしたポピーを一輪だけ挿してみたり、まあるい平底フラスコに、ぽってりした淡い色の薔薇を挿してみたりしたら、素敵だと思うのだわ。

 そうそう、文房具では二つ、スグレモノを発見。

 ひとつは「ケシポン」という商品。
 http://bungu.plus.co.jp/sta/product/office/keshipon/
 ダイレクトメールの宛名のところに捺すだけで住所や名前が隠せて、いちいち破らずともそのまんま捨てられるのです。
 帰ってすぐに試してみたけど、宛名のところだけちぎって一枚一枚シュレッダーにかけていたこれまでの手間を考えると、夢のようなラクチンさでした。仕事柄、郵便物はやたらと多いのだけど、これ1個で2000回くらい捺せて、インキの補充もきくというから嬉しい限り。

 もうひとつのスグレモノは、PILOTから出ている「フリクションボール」というボールペン。
 http://www.pilot.co.jp/products/pen/ballpen/gel_ink/frixionball/
 こちらは、ボールペンのくせに、お尻についているラバーの部分で書いた文字をこすると、きれいに、ほんとに跡形もなく消えるのです。
 何が助かるって、ゲラ直しさあ!
 これまでは書き損じのたびにテープ式のホワイトを使って訂正していたのだけど、たとえばうっかり本文に赤い消し線など入れて「トル」として、あとからやっぱりやめた、イキとしようと思うと、さあ大変。赤線を引いた本文ごと、一旦ホワイトで消した上から、黒ペンで元の文章を正確になぞらなくちゃならなかったりして、面倒なことこの上なかったのだ。
 でも、この消せるボールペンのおかげで、今回の『おいコー』のゲラ直しはほんとにラクチンでした。
 世の中、あるといいなあと思うもののほとんどは、ちゃんとどこかにあるんだなあ。誰にともなく、ありがとうという気持ち。

 さてと。頭痛も少しずつおさまってきたぞ。
 がんばって、『W/F』をどんどん書きあげてしまわなくちゃ。
 というのも、七月にアメリカへ行こうと思っているからだ。南西部からニューヨークにかけては車で横断したことがあるから、今回は、西海岸を重点的に、やはり車でぐるっと旅してまわろうという魂胆。
 ガイドブックを眺めていたら、私のバイブルとも言える『二十日鼠と人間』を書いたスタインベックが生まれ、繰り返し小説に描いてきたサリナスの町が、サンフランシスコからすぐのところにあると知って興奮してしまった。

 それに、なんかね……なんかこう、シアトルを舞台に一本書けそうな気がして、わくわくするのだ。
 たとえば、心身ともにすこしくたびれかけた四十代の日本人男性を主人公にした、短編か、中編。 坂の下の古い市場「パイクプレイス・マーケット」と、マリナーズの本拠地セイフコ・フィールド、象徴としてのイチローと、七月四日のアメリカの独立記念日――。うまくするとちょうどその時期に、シアトルにいられそうだもんな。

 物語の匂いや、手ざわりは、もうほとんどつかめている。
 あとは細部を埋めながら、一瞬のひらめきが訪れるのを待つだけだ。
 しっかし、休暇で訪れるつもりの旅なのに、なんでこう、つい書くことを考えちゃうんだろうな。とほー……(TÅT)

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2008
May
06
PM18:46




 夜中のジャスコは食料品が安い。
 知ってはいても、だからといって遅い時間を狙っていくほどの根性はなかったのだけれど、先日はふと気がつけば十一時半に食料品売り場のレジに並んでいた。
 おっかしいなあ。雨のなかジャスコに着いたのはたしか夕方の四時半だったはずなんだけど、いつのまにそんなに時間がたっちゃったんだろう。っていうか、ディズニーランドとかならまだしも、たかがジャスコで、七時間ものあいだ、おいら何やってたんだろう。マジで記憶が飛んでます。
 ………。 まあ、いいや。

 車で来たのをいいことに、しこたま食料品を買い込んで帰る。なんかこのごろ、料理が愉しくってしょうがない。
 翌日の昼ごはんはレンコン(←半額になってた)の天ぷらと、タラのムニエル、なめこと豆腐のお味噌汁でした。

      ※

 毎日、すこしずつ部屋を片づけています。
 何しろすこしずつなので変化が見えにくいといいますか、片づく度合いよりも散らかす度合いのほうが上回っているので如何ともしがたいといいますか、まあそんなような感じです。
 
 写真は、本日昼間の銀次クン。この棚は仕事机の背中側にあって、趣味の品々(ビーズ細工その他の手芸やDIY用品)のコーナーにするつもり。ふり向くだけで趣味のコーナーというのは、じつはかなり危険なのですが……。

 ちょっと。……ちょっと、銀ちゃんてば。
 そこ、今から色々モノを入れるんですけど、どいてくんない?



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2008
Apr
29
AM10:47

 昨日は目が覚めたら昼の十一時を過ぎていて、午前中にゲラを集英社に届けるつもりだった私の第一声は、
「ぎょえっ! やば!」
 急いで千倉の実家へ行く支度をし、前日のうちに買っておいた桜あんぱん(桜の葉の塩漬けが巻いてあるやつ♡)を虫養い用に持ち、車を出す。高速のちょっとした渋滞を利用して頬張った桜あんぱんは、期待通りおいし……いはずが、いかんせん皮がパッサパサのカチカチ (TÅT)
 そうか、よくあるビニール包装のじゃなくて、1個ずつ買ってコジャレた薄い紙袋に入れてもらっただけだったから一晩で乾いちゃったのね……。失敗でした。あんこは美味しかったけど。

 で、神保町三丁目の集英社新社屋に到着。神保町の交差点まで来てから15分も周辺をぐるぐる回ってしまうところが私である。
 メガネの担当Nさん宛にと、ゲラを一階受付に預けるだけで帰るつもりだったのだけど、ふと思い直し、一応電話で取り次いでもらってみた。
 そもそも届けにくるとも言ってないし、GWの谷間の月曜日、しかもお昼になったばかりのこんな時間に来てる編集者なんているわきゃない。けど、もしも万が一、先方が上の階にいたとしたら、声もかけずに帰るのは何だか水くさいじゃないですか。つーか、ゲラのお戻しがこんなに遅くなったことを、まずは謝らなくちゃいけませんがな。

 でも、丸顔が可愛い受付の女の子は、何か話していた電話を切ると、私を見あげて無邪気に言った。
「○○はまだ、出社されていません」
 …………。
 あ、そっか、四月だもんな~。研修中の新入社員だ~、きっと。   
 そうですか、されていませんか、じゃあすみませんがこれをですね……とゲラの封筒を預け、再び高速に乗ったあたりで、担当Nさんから携帯に連絡が。またまた渋滞を利用してかけ直す。
 ええっもしかしてご自身で持ってきて下さったんですか、とえらく恐縮して下さり、こちらこそ恐縮。
 よかった、これでゲラは無事に入稿でき、予定通り5月の26日には最新刊『明日の約束』が出せそうだ。
 ほほほ、終わりよければすべてよし、ってね。←おまえが言うな。


       ※

 アクアラインの海ほたるで、晴れているのにうっすら霞んだ海を眺めながらお蕎麦を食べ、房総めざしてまっしぐら。
 高速を下りてすぐの館山のホームセンターで、猫用の缶詰(もみじは白身魚でなきゃだめなの)やら、ネジ釘(椅子のぐらつきを直すための)やら、針金(ベランダの植木を倒れないように縛るための)やら、ドライバードリルの先に取り付けられる砥石(ビリヤードキューの先端のタップを削るための)やらといった田舎ならではの品揃えを堪能し(都会では東急ハンズあたりにしか売ってないのよ)、午後四時ごろ、千倉の実家着。
 待ちくたびれた両親は、すでに庭先の椅子にすわって日向ぼっこしながら待っていた。

「うわあ、はっきり言わせてもらうけど、あんた、よう肥えたなあ」
 と、開口一番に母。
 そのあと部屋に上がってお茶を入れ、向かい合わせに座ったとたん、
「あのう、はっきり言うて悪いけど、あんた太ったんちゃう?」
 お茶を飲みながら話している最中にも、
「お話の途中、えらい失礼でっけど、あんた太ったなあ。いま何キロある?」
 カラになった急須にお湯を入れようと立ったとたん、
「あんた、よう見たらえらい貫禄やんか。ちょっと太り過ぎやで」

 六時間ほど居た間に、いったい何十回言われたやら。
 はい。――はい、もうよくわかりました、おかあちゃん。次に会うときまでには痩せてみせますとも、ちきしょ……(大泣)
 しかも、私がそう言われて凹むたび、隣では一緒に行った同居人がえらく嬉しそうに笑いころげるのである。
 そういう彼だって父親から、しごく冷静かつニコヤカに、
「ちょっと、メタボだねえ」
 と言われて絶句してたけど。

 夜10時に千倉を出て、ふたたび海ほたるでトイレ休憩。
 途中、浮島あたりでガソリンが空になりかけて、どきどきしながらスタンドを探したりもしたわりに、12時半過ぎには家に着いた。

 で、久々の早寝。
 長距離を運転すると、やっぱけっこうくたびれますわ。

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2008
Apr
28
AM4:28

 相変わらず熱っぽくてだるくて午後も遅く起き、ホットサンド(クロックムッシュ)と目玉焼きで本日最初のごはん。
 そのあとは、ひたすら、五月末に出る新刊のゲラ直し。

「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズ、セカンドシーズンの二巻目、通算十二巻目にあたる『明日の約束』。しばらくWebで連載していた本編の後ろに、書き下ろしの番外編をつけて一冊にまとめたわけだ。

 夜までかかってゲラに細かく目を通した後は、あとがきの執筆。約7枚。
「おいコー」シリーズ (と、いつのまにか縮めて呼び始めたのは読者だが、軽んじているわけでなく愛着をこめての呼び名であることがわかるので私も拘りなくそう呼んでいる) においては、本編とともにあとがきが楽しみと言ってくれる人も多いものだから、気楽に読めるように書きつつも、手は抜けない。

 それから、Web用の読者宛てメッセージを書く。
 サイトには番外編の冒頭にあたる一部分しか載せないことになっているので、「ちょっとだけよハート」って感じでごめんね、続きはどうか新刊読んでね、という内容。

 で、あとがきのほうを、校正の新担当氏にメール添付で送信。
 メッセージのほうは、メガネの担当Nさんにメール添付で送信。

 嗚呼……マジ終わったよ……(TÅT) ←抜け殻。

       ※

 さて、明日は房総の実家までドライブの予定。
 その行きがけに、今日(昨日)のうちに宅配便で送れなかったゲラを、集英社の受付に預けていかなくてはならない。
 行きがけ、といっても、嗚呼……すっごい遠回りだよ……(TÅT) ←自業自得。

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2008
Apr
27
AM3:24

 金曜日、大阪日帰り出張を無事に終えて帰宅。
 家まで送ってくれた集英社Oさんと新担当Iくんとに上がってもらって、コーヒーを一杯、ビリヤードを3ゲーム。
 Iくん、リビングからの夜景にいたく感動してくれた。なんか、いいなあ。今どき、こんなに素直に感激してくれる若者も珍しい。

 が、元気だったのは薬が効いていたからのようで、夜半からまた発熱。それ以降今に至るまで、37度ちょっとの微熱と咳が続いています。
 いっそのことガッと出てブワッと汗かいてサッと引く、というほうが楽なんだけど、体の芯に熱がこもっている感じで鬱陶しい。寝込むほどではないが起きているのはしんどい、という感じ。

 土曜日は、雨。
 はずせない用事があったので、新車のビュートくんを運転し、上野までいく。

 用事を済ませた帰り道。微熱をおびた体に、ワイパーが刻む物憂げなリズムが心地よくて、そのままちょっと離れた街まで足をのばしてみた。
 DEAN&DELUCAでいつものコーヒー豆を買い、本屋で文芸書を幾冊かと旅のガイド本を買い、最後に駅前のこじゃれた花屋でくちなしの鉢植えを買う。
 くちなしは、雨の日のほうが強く香るように思う。
 いまは鉢を置いたリビングの一角だけ、空気がとろりと濃くて重たい感じです。 

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