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top > 2002年06月
2002
Jun
20
AM0:00

文庫: 560ページ
出版社: 集英社
ISBN-10: 4087474534
ISBN-13: 978-4087474534
発売日: 2002/06/20

幼い頃に受けた仕打ちで凍りついた真冬の心。その愛に閉ざされた心を解き放つのは、ニューヨーク、そして広大なアリゾナの地の人々。一人の女性の魂の再生と自由を描く長編。 (解説・池上冬樹)


works::小説文庫 】 comments (x) trackback (0)
2002
Jun
25
AM0:00

Dear Friends,

 こんにちは! 小説家ぶー子こと、村山由佳です。
 いつもこのページを訪ねてくれて、どうもありがとう。書き込んでくだ さったお便りは、残らず読ませて頂いています。
 よかったら、今日も足跡を残していって下さいね。

 さて、このたび、集英社文庫から『翼 ~ cry for the moon 』が発売されました。
 いつもならこの季節には『おいしいコーヒーのいれ方』シリーズの続刊 が出るところなのだけれど、今年はどうしても、どぉぉぉしても皆さんに 『翼』を読んでみて頂きたくて、あえてナツイチにラインナップしてもらったのでした。
 文庫本とはいえ、何しろ分厚い小説だから、お値段はちょっとお高めの762円……つまりジャンプJブックスと変わらないわけだけど、中身の分量はぎっしり、Jブックス三冊分以上です。んまあ、なんてお買い得なんざましょ。(笑)
 えー、じつは。
 この『翼』という長編は、私が高校生のころからずっと温めていた(つまり、最も書きたいと願っていた)作品でした。
 当時、授業なんかそっちのけで大学ノートに書きつづっていた小説も、 『翼』と同じくアメリカ西部を舞台にした冒険恋愛ものだったし、そこにはやっぱりインディアンと白人の混血である男性が登場していました。
 そのキャラが原型となって誕生したのが、『翼』のなかで重要な役割を果たす〈ブルース〉です。ちなみに、彼―― ナヴァホ族の血を引く、無愛想だけれど本当は優しいタフガイ ――のことを、私は、自分の産み出した男性キャラの中でも一、二を争うくらい気にいっています。うふ。
 一方、つらい心の傷をかかえながらも、決してそれに屈することのない主人公〈篠崎真冬〉は、ある意味、私にとっての理想、かな。頑固さや弱さもひっくるめて、書きながら、彼女がとても愛しかった。
 皆さんには、どんなふうに読んで頂けるでしょうか。

 手に汗にぎる波瀾万丈のストーリー……だなんて、自分で言うのも変だけれど、でも、これまで私が書いてきた中ではおそらくいちばんスケールの大きな作品だと思います。せつなさの質としては、『天使の卵』や『野生の風』に近いものがあるかもしれません。
 『おいコー』の世界をテレビの連続ドラマにたとえるならば、『翼』はきっとハリウッド映画。
 それでも、読みながら主人公の恋や、危機や、別れや、心の成長に感情移入して、泣いたり笑ったり、せつなくなったり勇気が湧いたり……そういうところは、
「うーん、やっぱりムラヤマユカの世界だなあ」
 と感じて頂けると嬉しいです。

 ありゃりゃ。
 読んでもらいたいッ! と強くつよく願うあまり、いっぱい宣伝してしまいました。
 よろしければ、ぜひまた、感想など聞かせて下さいね。
 うんと楽しみに、待ってます。



心からの愛をこめて
FROM YUKA

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