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top > 2003年03月
2003
Mar
03
AM0:00

Dear Friends,

 こんにちは、村山由佳です。遊びに来てくださって、ありがとう。
 よかったら、あとで足跡を残していって下さいね。いつもお伝えしているとおり、皆さんからのお便りが、書き続けていく上での何よりの支えであり、励みです。

 さて、このたび、今年に入って初めての単行本が発売されることになりました。タイトルは、『永遠。』といいます。
 すっきりとした白とブルーの装幀といい、ページのところどころに挿入された様々な色調の青色といい、とてもあか抜けた本に仕上がったと思うのだけど、この小説、いつもの私の作品とは、大きく違うことがあります。ひとつの独立したストーリーでありながら、じつは、ある映画の世界とリンクしたサイドストーリーとしても読めるような作りになっているのです。
 三月十五日公開の、この映画のタイトルは、『卒業』。主演は、内山理名さんと堤真一さん。テレビなどでも宣伝しているようだから、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。
 映画の中で、理名さんは短大生、堤さんはそこの講師。やたらと人なつこく近づいてくる彼女のことを、堤さん演じる講師は初めのうち不審に思うのだけれど、ほんとうは彼女は、亡くなった母親のかつての恋人である彼(つまり自分の父親)に会いたい、その一心で近づいてきたのでした。でも、どうしても言い出せないうちに、もうすぐ卒業。おまけに彼女は、父親であるはずの彼に対して、恋にも似た微妙な想いを抱き始め……。
 ひっそりと静かでせつない、ほんとに素敵な映画です。
 よく、読んでから観るか、観てから読むか、なんてことが言われますが、そういうのって普通は、映画とその原作本、あるいはノベライズ本を比べてのことですよね? でも、今回の『永遠。』という小説は、映画の原作でもなければ、ノベライズでもありません。登場人物の何人かは共通しているし、舞台や出来事が重なっているところもあるけれど、基本的には独立した作品同士。それでいて、もし両方を知れば、それぞれの作品がさらに別の角度から楽しめる。そんなふうに作り上げたコラボレート作品であり、いわば競作でもあるわけです。
 たぶん、映画と小説の間でのこういう試みは、日本初、だと思います。私としても初めての経験でしたから、とてもエキサイティングでした。
 とはいえ、皆さんにはもちろん、まずは純粋に独立した小説として味わって頂けたらと思います。
 今回も、うんとせつない話を書きました。
 また感想など、聞かせて頂けると嬉しいな。

 そうそう、映画の公開と同じ3月15日に、東京池袋のリブロでサイン会を開くことになっています。お近くの方は、どうぞ遊びにいらして下さいまし。
 もろもろの事情で、サイン会というと東京近辺が多くなってしまって、地方にお住まい方、ほんとにごめんなさい。これからはできるだけ日本じゅうあっちこっちへ行けるように、出版社や書店の人たちにもお願いしておくからね。どうか、待っててね。

 それでは、また!



愛をこめて      
FROM YUKA

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2003
Mar
30
AM0:00

単行本: 389ページ
出版社: 文藝春秋
ISBN-10: 4163216502
ISBN-13: 978-4163216508
発売日: 2003/3/30

禁断の恋に悩む兄妹、他人の男ばかり好きになる末っ子、居場所を探す団塊世代の長兄、そして父は戦争の傷痕を抱いて―愛とは、家族とはなにか。こころふるえる感動の物語


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