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top > 2008年03月
2008
Mar
26
AM0:29

 朝10時過ぎにふらふら起きて、寝ぼけまなこでコーヒーをいれる。こがこがとした香りに鼻をひくつかせるうちに、どうにか目がさめてくる。
 軽く朝食をとり、一キロ離れた仕事場へ。午後から引っ越し業者のスタッフが、荷作りの手伝いに来てくれることになっていたのだ。
 溜まりに溜まった郵便物を開け、封筒の宛名のところだけひっちゃぶいてはシュレッダーにかけていく。ゴミや古雑誌を分別し、流しに出したままだった洗い物を片づけ、パソコンの周りのこまごましたものを整理し始めたあたりで業者が到着、あとは一緒の作業となった。

 まだニキビの残る男子二人は、私のすすめた缶コーヒーで休憩しながらしきりにうらやましがるのだった。

「いやあ、マジかっこいい部屋だなあ。天井めちゃ高いし。一日でもいいから、ここに住んでみたいっすねえ。なあ」
「ほんとっすねえ。『ここ俺んちー』とか言ってみたいっすよねえ」
「しっかし、カラスちゃんを荷作りするのは初めてっすねえ。なあ」
「はい。あと、フクロウちゃんもシカちゃんも初めてっすよねえ」

 ちなみに、我が愛する剥製のカラスもフクロウもシカも、段ボール箱には入らなかったので、当日エアーキャップ(ぷちぷちのビニール)でくるんで手運びしてもらうことになった。
 ま、それがいちばん安全であろ。

 以下は、ありし日の部屋の写真です。
 猫のもみじだけ、剥製じゃありません。











      ※

 思いのほか早く済んでしまったので、帰りにスーパーマーケットへ。
 車なのをいいことに、新ジャガやニンジン、ブロッコリ、春キャベツ、セロリの束などなど、久しぶりに野菜をたくさん買い込んだ。
 冬のあいだ高くておそるおそる買っていた野菜の多くが、半額くらいに下がっている。
 ああ、春だなあ……。

      ※

 こんなサイトを見つけました。
 宇宙から見た三日月状の地球や、同じく宇宙から見たオーロラなどなど。
 こういう写真を眺めていると、月並みだけどほんとに、自分の悩みなんざーちいせぇちいせぇと思うねえ。

 http://chamorrobible.org/gpw/gpw-20050129.htm

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2008
Mar
28
AM4:08

 

 朝の9時、新しい車にナビを取り付ける業者が到着。
 せっかくナビもついたし、何しろあまりにも、あまりにも素敵なお天気だったので、そのままちょこっと走ってモスバーガーでブランチ。
 近くの「オフィス・デポー」で消耗品を買い、そのあと仕事場の前で待ち合わせをしていたアンティークの引き取り業者に、ロッカー箪笥の見積もりをしてもらった。
 ほんの一年足らず前に買った、ベルギーはフランドル地方の両開きのロッカー箪笥は、繊細なつるくさ模様のレリーフや、白ペイントの剥げはげ具合がシャビィな感じですごく好きだったのだけど――こちらのマンションにはもう入りきらないので、泣く泣く手放すことにしたのだ。
 見積もりの結果、買った時の三分の一以下の値段になっちゃったけど、仕方がないわな。値打ちのわからない人に、ガラクタ扱いされて買われていくよりはマシであろ……(泣)

 ああ、次にいつか引っ越しする時は、この季節だけはやめよう。
 シーズン料金で引っ越し代がかさむから、じゃなくて。
 風の匂いも、光のまぶしさも、桜の花のいろも、どいつもこいつも寄ってたかって胸を締めつけにきて、体じゅうがきゅうきゅう軋む。
 こんなせつないのは、もう、こりごりです。

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2008
Mar
29
PM19:52



 夜7時半、週刊文春『W/F ダブル・ファンタジー』連載第44回をようやく脱稿。担当A嬢と、イラストの音部さんに送付。
 ゆうべの時点で、「明日の夕方までに」と豪語したのに、夕方と呼ぶにはかなり無理のある時間になってしまった。すみませぬ。
 
 言い訳になるが、昨日になって、前回提出分(第43回)をけっこう大幅に書き直したのだ。担当A嬢の助言を受けてのことだが、これがじつに的を射ていて唸らされ、指摘に耳を傾けているうちから書き直したくてうずうずした。
 ストーリー的にはまったく変わらない。主人公・奈津と、彼女が思いを断ち切れずにいる志澤との、いわば直接対決のシーン。
 ただ、当初のバージョンでは、時制をいったん先へ飛ばして、帰りのタクシーに乗っているシーンから志澤とのことを回想する形で描いていたのだが、直したバージョンのほうは、時系列を順に追う形に――つまり志澤との対決を(回想ではなく)現在進行のリアルタイムで描く形にしたのだった。そのほうが、奈津の心の動きも志澤の一挙手一投足も、読者から遠くならずにありありと迫るはず、という判断。
 ぐっと良くなったんじゃないかと思いながら、今朝方3時ごろにとりあえず改訂版43回だけを送っておいたところ、短く眠って起きたら、A嬢からメールが届いていた。
 …………。
 ふふ、よかった。そう言ってもらえると嬉しいです。 

 以前の心づもりでは、志澤との対決のあとはそのまま、いつのまにか心の支えとなっていた岩井先輩との、これまででいちばん激しい××にもつれこんで、それが終わったところで新章へ……という感じだったのだけれど、今回、ここまで書いてみて思い直し、ポン、と時間と場面を飛ばしてから、(今度こそ)回想で先輩とのその夜のことを思い返す形にしてみた。
 めりはりは、大事です。

 そして次回は、そう長くではないにせよ、これまで二人の間にあったものとは意味合いの違った××を描写しようと思っている。
 先輩とのその関係を足がかりに、彼女は新たな性の遍歴へ、という……。

 ううむ、向かう先はまだまだ険しいな。

      ※

 昨日、一昨日と、めずらしく魚のおかずが続いていた。
 昨日の朝は、えぼ鯛のひらき。一昨日は、さわらの西京味噌漬。
 そのせいか、ゆうべ(というか朝方)寝がけに、むしょうに肉っけが、それも鶏の唐揚げの甘酢漬けが食べたくて食べたくて矢も楯もたまらなくなり、仮眠のあと、携帯のアラームで起きたとたんにキッチンへ直行。パジャマにエプロンをかけて、鶏肉に片栗粉をまぶし始めたのだった。

 生姜や七味唐辛子や胡麻や刻みネギを加えた甘酢に、熱々の唐揚げをしばらく漬けこんでおく。
 ほかには、エノキとワカメのお味噌汁やら、昨日の温野菜サラダの残りやら、青じそ風味の納豆やら、いかの塩辛やら。
 柔らかな春キャベツをたくさん刻んでふんわり盛った上に、甘酢のしみこんだ唐揚げをのせ、残りのたれを回しかけて、炊きたて御飯でいただきます。 
 うふん、幸せ……♡

 写真は、日向ぼっこ中のもみじ。
 と、背後から飛びかかろうと隙をうかがう、いたずら銀次。

 ああ、春だ春だねえ。

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2008
Mar
31
PM23:59

 本日、引っ越し。半日以上かけて、仕事場からの荷物引きあげ、どうにかこうにか無事終了。
 ……これを無事と言うのかどうかはよくわからんけど。

 おとといからの突貫片づけ作業でふらふらです。万歩計でも付けていれば良かったと思うくらい、脚がだるくて痛い。
 まずは、受け容れ側マンションの、全部屋の家具を大移動。 どれもこれもアンティークだったりアイアンだったりスチールだったりするものだから、やたらめったら重いものばっかなんだこれが!
 そのあとで、昨年十月の「第一次引っ越し」以来ずーっとそそり立ったままだった段ボールの山(つーか山脈)を片づけにかかったのだけれど、ようやく半分くらい片づけたところで作業二日目の夜が明けてしまい、そのまんま今回の引っ越しへと突入。
 うわあん、朝九時スタートだって! それ、うちの「夜中」なんですけど。

 ふるえあがるような花冷えで、しかも結構な雨。
 何しろ段ボール箱におさまらない、運びにくくて積みにくいものばかりだったせいで、結局一度ではトラックに積みきれず、二度に分けてのピストン輸送と相成ったのでした。
 で、今は、これまでのさらに倍くらいの段ボール箱がリビングまでも占領している状態なり。
 これを全部どこかへ片づけるのかと思うと、それも他の誰でもない自分がやらなくちゃ片づかないのかと思うと、ものの喩えじゃなく気が遠くなる。

 そんなこんなで、さっきほんの数時間の仮眠をとり、今ようやく、新しい部屋でパソコンを立ちあげたところです。
 連日の徹夜続きで、頭がぼうっとして、後頭部が眠気に痺れている。脳みそのかわりに白い綿が詰まったみたい。

 ほんとうは明日が「おいしいコーヒーのいれ方」ウェブ連載の〆切なのだけど、ううむ、まだ一行も書けてないよ。
 ごめんなさい、メガネの担当N村さま。おそらく最初から予想されていたことかとは思いますが、これは、どう考えても無理ですわ(TÅT)
 単行本に添える番外編の納期は厳守いたしますんで、今回ぶんに関しては少々延ばして頂けませんかのう……というご相談を、明日させてもらわなくちゃ。うん。

 ――って、今夜の日記まるごと、つまりは言い訳の前フリかい!

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