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2008
May
06
PM18:46




 夜中のジャスコは食料品が安い。
 知ってはいても、だからといって遅い時間を狙っていくほどの根性はなかったのだけれど、先日はふと気がつけば十一時半に食料品売り場のレジに並んでいた。
 おっかしいなあ。雨のなかジャスコに着いたのはたしか夕方の四時半だったはずなんだけど、いつのまにそんなに時間がたっちゃったんだろう。っていうか、ディズニーランドとかならまだしも、たかがジャスコで、七時間ものあいだ、おいら何やってたんだろう。マジで記憶が飛んでます。
 ………。 まあ、いいや。

 車で来たのをいいことに、しこたま食料品を買い込んで帰る。なんかこのごろ、料理が愉しくってしょうがない。
 翌日の昼ごはんはレンコン(←半額になってた)の天ぷらと、タラのムニエル、なめこと豆腐のお味噌汁でした。

      ※

 毎日、すこしずつ部屋を片づけています。
 何しろすこしずつなので変化が見えにくいといいますか、片づく度合いよりも散らかす度合いのほうが上回っているので如何ともしがたいといいますか、まあそんなような感じです。
 
 写真は、本日昼間の銀次クン。この棚は仕事机の背中側にあって、趣味の品々(ビーズ細工その他の手芸やDIY用品)のコーナーにするつもり。ふり向くだけで趣味のコーナーというのは、じつはかなり危険なのですが……。

 ちょっと。……ちょっと、銀ちゃんてば。
 そこ、今から色々モノを入れるんですけど、どいてくんない?



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2008
May
07
AM2:58

 はー、頭が痛い。
 バスルームをカビキラーで漂白すると、いつもこうなる。目もシカシカする。なにぶんマンションの浴室、窓がないので、換気扇だけでは排気が追いつかないんだな。
 頭が痛いといえば、『おいコー』文庫版第十巻のあとがきも頭が痛い。GW合併号のおかげで一週だけ休みだった『W/F』も再開されるし。
 まったく、このお休み中、何やってたんだろ……と毎年思うわけであります。
 風邪をおおかた治して、ジャスコやら東急ハンズやらで買い物してたら、あっというまに終わっちゃったよ。なんでこうなっちゃうんだろうな。とほー……(TÅT)

 ハンズ。そう、ハンズ。
 田舎暮らしをしていた頃はどこにだって安売りのホームセンターがあったから、とくにDIY関連の道具類など、誰がハンズなんかで定価で買うもんかと鼻で笑っていたものだが――
 東京で暮らすようになると、金物屋だってなかなか見あたらなくて、ちょっと変わったネジ釘を一本買うにもハンズ。紙ヤスリを選ぶにもハンズ。電球のアダプターを探すにもハンズ。もう、ハンズ様様なのであった。

 で、昨日も新宿で別件を済ませた帰りに高島屋と隣接したハンズに寄り、あれやこれやと物色。
 ついでに最上階の文房具フロアをうろついていたら、をを! 化学実験用品のコーナーを発見!
 うああ、試験管。ぬおお、ビーカー。うひゃあ、シャーレ。もーたまりまへん。身悶え。
 せっかくなので、平底フラスコと三角フラスコを買った。たとえば三角フラスコに、茎のへにょっとしたポピーを一輪だけ挿してみたり、まあるい平底フラスコに、ぽってりした淡い色の薔薇を挿してみたりしたら、素敵だと思うのだわ。

 そうそう、文房具では二つ、スグレモノを発見。

 ひとつは「ケシポン」という商品。
 http://bungu.plus.co.jp/sta/product/office/keshipon/
 ダイレクトメールの宛名のところに捺すだけで住所や名前が隠せて、いちいち破らずともそのまんま捨てられるのです。
 帰ってすぐに試してみたけど、宛名のところだけちぎって一枚一枚シュレッダーにかけていたこれまでの手間を考えると、夢のようなラクチンさでした。仕事柄、郵便物はやたらと多いのだけど、これ1個で2000回くらい捺せて、インキの補充もきくというから嬉しい限り。

 もうひとつのスグレモノは、PILOTから出ている「フリクションボール」というボールペン。
 http://www.pilot.co.jp/products/pen/ballpen/gel_ink/frixionball/
 こちらは、ボールペンのくせに、お尻についているラバーの部分で書いた文字をこすると、きれいに、ほんとに跡形もなく消えるのです。
 何が助かるって、ゲラ直しさあ!
 これまでは書き損じのたびにテープ式のホワイトを使って訂正していたのだけど、たとえばうっかり本文に赤い消し線など入れて「トル」として、あとからやっぱりやめた、イキとしようと思うと、さあ大変。赤線を引いた本文ごと、一旦ホワイトで消した上から、黒ペンで元の文章を正確になぞらなくちゃならなかったりして、面倒なことこの上なかったのだ。
 でも、この消せるボールペンのおかげで、今回の『おいコー』のゲラ直しはほんとにラクチンでした。
 世の中、あるといいなあと思うもののほとんどは、ちゃんとどこかにあるんだなあ。誰にともなく、ありがとうという気持ち。

 さてと。頭痛も少しずつおさまってきたぞ。
 がんばって、『W/F』をどんどん書きあげてしまわなくちゃ。
 というのも、七月にアメリカへ行こうと思っているからだ。南西部からニューヨークにかけては車で横断したことがあるから、今回は、西海岸を重点的に、やはり車でぐるっと旅してまわろうという魂胆。
 ガイドブックを眺めていたら、私のバイブルとも言える『二十日鼠と人間』を書いたスタインベックが生まれ、繰り返し小説に描いてきたサリナスの町が、サンフランシスコからすぐのところにあると知って興奮してしまった。

 それに、なんかね……なんかこう、シアトルを舞台に一本書けそうな気がして、わくわくするのだ。
 たとえば、心身ともにすこしくたびれかけた四十代の日本人男性を主人公にした、短編か、中編。 坂の下の古い市場「パイクプレイス・マーケット」と、マリナーズの本拠地セイフコ・フィールド、象徴としてのイチローと、七月四日のアメリカの独立記念日――。うまくするとちょうどその時期に、シアトルにいられそうだもんな。

 物語の匂いや、手ざわりは、もうほとんどつかめている。
 あとは細部を埋めながら、一瞬のひらめきが訪れるのを待つだけだ。
 しっかし、休暇で訪れるつもりの旅なのに、なんでこう、つい書くことを考えちゃうんだろうな。とほー……(TÅT)

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2008
May
12
AM5:17

 ねむい。超が付くほどねむい。
 先ほど、明け方5時ごろ、『おいしいコーヒーのいれ方』文庫版あとがきを書きあげて担当のIくんに送ったところ。
 第一シーズンの最終巻となる第十巻だが、このシリーズの第一話が雑誌に掲載されてからこの夏でまる十五年――ということは、あのとき生まれた赤ちゃんがもう中学生ですよ。やれやれ。それだけの年月、読んできてくれた人たちがいるんだと思うと、ほんとに、ほんとうにありがたい。

 続いて、雑誌『一個人』からメール添付で送られてきていたインタビュー・ゲラに朱を入れて戻す。
 さらに続いて、J-waveのラジオ収録について、スケジュールのお返事。
 
 これで一段落ついたけど、頭のネジが巻き上がっちゃって眠れないので、最近の愉しかった出来事を。

      ※

 先日の土曜日は、噺家の林家たい平師匠のパーティにおよばれだった。
 たい平さん、なんと文部科学大臣賞の新人賞をとって、東京會舘でお披露目&お祝いの会をひらいたのだ。いや、めでたい。
 丸テーブルに着席で、出席者は三百人くらい。料理はビュッフェ・スタイルで、「たい平」にひっかけて、特大の「鯛」の焼きものをシェフがとりわけては洋風のソースをかけてくれるのだった。

 たい平さんと知りあったのは、数年前『天使の梯子』が出た時に、「テリー伊藤ののってけラジオ!」という番組に呼ばれたのがきっかけだった。彼は当時、「たい平キャップ」として番組のアシスタント役を務めていたのだ。
 でも、あとから偶然わかったことには、たい平さんと某出版社の我が担当嬢とは、郷里が同じ秩父、家も近所で高校も同じという幼なじみなのだった。それどころか、担当嬢が当時、「先輩」を落研にひっぱりこんだことが、彼がこの世界に入るきっかけでもあったほどなのだ。いやはや、いやはや。
 そんなこんなで、彼の出したエッセイ集(美大の出だけあって絵も上手!)の帯を書かせて頂いたり、私のほうも映画『天使の卵』のプレミア試写会をにぎやかしに来て頂いたり、という具合にお付き合いが続いていたのだった。
 寄席をまだ見に行ったことがないってのが残念なんだけど。

 ともあれ、パーティは愉しかったです。ほんとによく笑った。祝辞がどれも芸になってる会なんて、まずめったにないもんね。
 亡き三平師匠のおかみさん、海老名香世子さんが、たい平さんの内弟子時代の悪行を暴露したかと思えば、今や『テリーとたい平 のってけラジオ!』というタイトルに変わった番組でタッグを組むテリー伊藤氏が乾杯の音頭をとり、歌丸師匠をはじめとする「笑点」のメンバーが端からブラックユーモアを交えた祝辞を述べ、女優の芦川よしみさんや水沢アキさんも華やかにお祝いを述べ、余興はテツ&トモの体を張ったコント。
 そのたびに、ショッキングピンクのスーツもまぶしい林家ぺー氏がすーっと舞台へと近寄っては、写真に撮っていく。
 で、さあそろそろおひらきかと思いきや、司会の女性が、
「さて、芸能界のお仲間ばかりではありません。本日は文学界からも……」
 おいおいおいおいおい、と思ったら、あらららら。最後の最後に回って来ちゃったよ。つか、文学界って呼び方、なんか面映ゆくてやだよ。
 とにもかくにも、舞台に上がってご挨拶。初めての面子(なのによく知った顔ばっか)の前なので、珍しく、ちょい緊張しちまいました。

         ※

 さあ、さっきより少し頭もクールダウンしてきたぞ。
 寝ますか。
 あしたは、『おいしいコーヒーのいれ方』シリーズ第一部完結をめぐって、集英社『青春と読書』のインタビューです。
 十五年という歳月について、いろいろ話さなくちゃ。
 




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2008
May
21
PM22:04

 御無沙汰してました。
 そこそこ仕事もしてました。
 けっこう遊んでおりました。

 先日、集英社まで、「青春と読書」のインタビュー&撮影に。
 担当カメラマンは、おととしだったかポートレートを撮ってくれたAさんだったので、頼むから細く「見えるように」撮って下さいとお願いした。

 とか言いつつ、そのあとの御飯は、肉。ひひひ。
 コースのメインはニューヨーク式ステーキ、しっかりと脂の乗った240グラムを、例によって「レアに限りなく近いミディアムレア」に焼いてもらって、むさぼり食う。四人の中で、食べ終わったのは私が一番先だった。
 さらに、追加のサイドディッシュにはホワイトアスパラガスのアンチョビ和えと、同じくホワイトアスパラのマヨネーズソース焼き。ひひひひひ。ああ、うめぇ。悶え死にそうだぜ。

 13日の水曜日は、友人Sちゃん夫妻と夜通し遊んだ。
 しゃべって、韓国の鶏鍋を食べにいって(めっちゃ美味かった!)、駅前の雀荘へ行って半チャンやって、12時に追い出されてからは家でビリヤードをやって。
 同居人によるビリヤードレッスンを終えたあとは、窓の外が明るくなるなか、ずうっとお喋り。
 いやあ、愉しかった。いつもなら一緒に集まるメンバーの一人が、猫の具合が悪くて欠けてたのは寂しかったけど。

       ※

 とか何とかやってる間に、今週も〆切が迫り……。
 先ほど、ようやく「W/F」の第五十回を書きあげて送付したところ、担当のKくんから折り返し感想が届いた。
「こんどの相手は○○ですか! いやあ、びっくりしましたけど、非常に効果的だと思いました。この○○が次回、どのように奈津の体に挑みかかるのか、そして奈津がどのように彼をあしらってみせるのか、期待大です」
 ははは、それは何より。 その○○はね、ふたを開ければヘタレなんだよ。
「あと、いま付き合ってる岩井が、奈津との関係においてだんだんと油断していく感じがリアルでした。男目線で読んでも、ああこういうのあるあるある、という感じで、なんでムラヤマさんには男のことがこうもわかるのかなあと」
 ほほほ、それは何より。 

      ※

 さてと。
 今回送ったのが連載第50回。
 最終回の59回目がお盆の合併号に載るまで、あと9回ぶんで決着を付けなければならない。
 130枚強か。――集中して、一気に書くしかないな。

 とはいえ、今週末は北海道で今年最初のエンデュランス大会がある。それはそれで、とても楽しみだ。しばらく体を動かしてなかったけど、大丈夫かしらん。
 先日も、競技でよく一緒になる人から電話があって、
「ムラヤマさんは何キロ?」
 と訊かれ、
「えっ、た、体重ですか?」
 と訊き返して笑われた。
 違いました。競技の距離でした。

 今回は、六十キロ競技に出ます。
 なにせシーズン最初だしね、それ以上乗ったら翌日筋肉痛でぜったい起きあがれないよ。

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2008
May
22
PM13:21

 

 久しぶりに爆睡。
 起きたらすっきり……といきたいところが、寝ても寝ても寝足りない感じ。
 まあこれは昔っからの体質だからなあ。寝てるとき以外はいつでも眠い、という……。
 こんな私でも、もっと年を取ったら睡眠五時間くらいで足りるようになっちゃうんだろうか。想像できまへん。

 このところ、いきなり着物が着たい気分に突入してしまって困っている。
 先日、林家たい平師匠のパーティに出たとき、女性客のなかにちらほらと、かわいらしい柄ゆきの小紋や紬っぽい着物を気軽に着こなしている人がいて、私などは頭っから、せめて江戸小紋か付け下げくらいでないとそういうパーティには格が足りないだろうとばかり思いこんでいたもので、その気軽さがかえって新鮮に映ったのだった。
 紬だって(たとえどれほど高価でも)本来は普段着だけれど、洋服感覚で見ればすっきりと美しいし、似合っていれば(そしてよほどのフォーマルな場でなければ)べつに着たっていいじゃない、という感じ。
  基本を知った上で少しハズすのって、成功すればだけど、かなりかっこいいんだよな。
 
 仕事のあいまの息抜きに、あっちこっちの着物関連サイトを覗き見る。
 高価でなくていいのよ、そこそこ上質でさえあれば。
 私がいま欲しいのは、たとえば友人と一緒に寄席やお芝居を見に行くとか、ちょっと美術館までとか、そういう時に、さらりと着られる着物。私の気性がそのまま表れているような着物と帯に、さりげなく趣味のいい小物をあわせて、小粋に着こなせたらいいなあと思うのです。
 これからの季節なら、まずは単衣なんかどうかな。絽の小紋もいいよな。

 とかいって、よく考えてみたら、鴨川の家にはまだ和箪笥一竿ぶんの着物があるんだった。 母親が、私の身長のだいたい定まりかけた中学三年ごろから、毎年少しずつ少しずつ、嫁入りにそなえて買い溜めてくれたものだ。
 付け下げも小紋もたしか十枚くらいずつあるはずだし、紋入りの色無地や、夏と冬それぞれの喪服、道行や雨コートや、なんと蛇の目傘まで……。
 今どきの流行りからすると、着物も帯もかなり派手めのものが多かった気がするけど、今見るとかえって新鮮だったりするかも。こんど選んで持ってこよう。

 写真は、おととし東京で暮らし始めてすぐに買った浴衣。素材が素材だから、真夏にはいっそ涼しい長襦袢を合わせて帯をかえて、夏着物みたいにして着ちゃってもいいかなあ。いや、それには柄ゆきが浴衣っぽすぎるか。やっぱり、ほんとは絽小紋か絹紅梅あたりが着たいんだけどなあ。宮古上布にも憧れるなあ。
 うーん、欲しいものがいっぱいあって、ほんとに困る。

 でも、もしもこの世から欲しいものがなくなったら、私は今よりもっと怠惰になってしまう気がする。
 物欲というものは、私にとって、労働意欲を刺激してくれるありがたいものなのです。(←自分にイイワケ)


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