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top > 2009年03月
2009
Mar
05
PM23:54

 午後四時半、ホテル西洋銀座にて、林真理子さんと『週刊朝日』の対談。
 林さんが拙著『ダブル・ファンタジー』をとても面白かったとご自身のブログに書いて下さり、この対談にも呼んで下さったというわけです。

「あのね、上から目線でこんなことを言って申し訳ないけど、」
 と林さん。
「私もけっこう長くこの仕事をやってきたけど、女性作家がこんなにも見事に大化けしたのを目の当たりにしたのは初めてかもしれない。こういうところが、女性の作家の面白いところよね」

 なんでも林さんは「会う人ごとに薦めまくってるのよ」とのことで、実際、そのあと御一緒させていただいたミュージカル『ザ・ヒットパレード』でお目にかかった三枝成彰さんご夫妻も、「今ちょうど読んでるとこなんですよ」と言って下さった。
 ほんとうに、嬉しいことです。

 ちなみに、このあとムラヤマ、ひそかに大チョンボ。
 お隣の座席に座ってらした、林さんのお友だちらしき男性(最初に名乗り合ったときにお名前が聞き取れなかったのだけど、とても朗らかで感じのいい太っちょさん)と、私もちょこっと混ざってふつうに話したり笑ったり、私がうっかりぶちまけてしまったチラシの束をひろい集めて頂いて恐縮したりしていたのだけど、お芝居の幕間に席を立ってから、あれっ!? と気がついた。
 今のひとって……もしかして、いやもしかしなくても、え、え、江原啓之さん??? (←感じのいい太っちょさん)
 あたしったら、あたしったら、何てことを~~~ッ!!(TÅT)
 我が家にはテレビが無くて、この三年間をトータルしても述べ二時間ほどしかテレビ番組を見ていないというしょうもない事情こそあれ、あんなに有名な方と話してるのに途中まで本っ当に何も気がつかなかったのでした。
 失礼がなかったならよいのだけれど。
 ……って、この日記がいちばん失礼かしらん。キジも鳴かずばってやつかしらん。

 教訓。
 今年は、ちゃんとテレビ買おう。
 てか、そのまえにまずはテレビの配線工事の業者を呼ぼう。

  ※  ※  ※   
 
 ミュージカル『ザ・ヒットパレード』はとても面白かった。
 ナベプロの渡辺晋・ミサ夫妻が、戦後の焼け跡からジャズ、ロカビリーなどを経て、やがてアメリカからの借り物ではない日本のポップスを作りあげていく物語。
 歌われるナンバーは、だから昭和33年から50年代くらいの、ナベプロ所属歌手によるヒット曲ばかりだ。ザ・ピーナッツ、伊藤ゆかりなどから始まって、沢田研二やアグネス・チャン、布施明やキャンディーズまで。
 クレイジーキャッツの面々の役を Rag Fair がやっていて、彼らお得意のアカペラと擬音によるメドレーも文句なしに愉しめた。

 ラスト近く、原田泰造さん演じる「晋さん」が病床で、戸田恵子さん演じる妻が売店へ行こうとするのを呼びとめる。 記憶だけで書くけれど、

「ミサ」
「なぁに、晋さん」
「……いや。何でもない。はは、何度でも呼びたいんだよ。きみの名前を」
 立ち尽くしたミサが感極まり、ベッドのそばへ駆け戻って夫の手に取りすがる。
「私だって呼びたいわよ、何度だって! 晋さん、晋さん晋さん晋さ……」
 泣き伏すその頭を、彼が微笑みながらよしよし、よしよし、と撫でる。

 ムラヤマ、不覚にもボロ泣き。なんかもう、頭を撫でるそのぶきっちょな手つきにやられちゃったんだよ。

 休憩をはさんでほぼ三時間、ただの一瞬も飽きさせず、楽しませ、笑わせ、泣かせてくれるお芝居なんてそうそう多くは出会えない。
 何より、登場人物が歌うということそのものにこんなに必然性のあるミュージカルは初めてだった。
 幕間に渡辺ミサさんのお嬢さんにそう言ってみたら、まさにそうなんです、たったいまセリフを喋っていたと思ったらいきなり歌い出すという、ミュージカルにありがちな唐突さのできるだけ感じられない自然な舞台をこそ作りたかったので、それは何より嬉しい感想です、と言ってもらえた。

 帰宅、十時半。
 いつにない刺激的な一日に気持ちよく疲れてはいるけれど、でもこのまま寝るわけにはいきませぬ。仕事にかからないと。
 まずは熱いお風呂に浸かって、気合いを入れ直します!

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2009
Mar
06
PM21:15




 〆切が迫ってくると、そのへんのコンビニまで出かける気も失せる。
 うかうか外へなんか出たら、閃きの種どころか、いま頭のなかで必死に保っているものまで落っことしてきてしまいそうで怖いのだ。

 かといってまったく息抜きナシというのは無理だから、パソコンからは離れずに、某SNSサイトを覗く。そうすると、必ず画面の右端に現れるわけですよ。お買い物サイトの広告が (TÅT)

 そんなわけで、本日は、ランダムなストライプのシャツワンピと、生成の麻を重ねたスカートを、ポチッとな。
 あと、淡いピンクの、これまた洗いざらしのシャンブレー生地を使ったメンズシャツも買った。もうすぐ春だし、いつもは黒ばかり着ている熊にもたまにはきれいな色のシャツを着せてみようという魂胆なのだけど、はたしてウンと言うかねえ。以前、しょっちゅうスーツ姿だった頃はピンクのシャツもふつうに着ていたそうだけど。
 ま、いやだと言ったらしょうがない、自分のパジャマにでもしましょうか。

 今の時代、真夜中でもストレスを買い物で発散できるのはありがたいけど、そのぶん、衝動買いによる散財が増えて困ります。
 ま、去年、着物関連の通販にハマった時に比べれば、まったく可愛いもんですけどね。

 嗚呼……。すっごく、すっっっっっっごく眠いけど、まだ寝るわけにはいかないや。
 仕事に戻ります!

   ※  ※  ※

 写真はバスルームの一角、チェストの上。
 シンプルな砂時計はアメリカで見つけた、なんと一時間計です。
 砂が全部落ちるのに、本当に一時間かかっているかどうかは、まだ確かめたことがないんだけど。




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2009
Mar
12
PM21:58

 毎度恒例、ギリギリのお知らせです。(^^;)

 フランス映画祭、というイベントをご存じですか? 毎年、フランスからたくさんの優れた映画と、その監督や出演者を日本に招いて盛大に催されるイベントです。ちなみに今年の団長はかのジュリエット・ビノシュ。

 で、ムラヤマは、13日の夜20:15から上演される映画 『顧客』の監督、ジョジアーヌ・バラスコさんとのトークショーに呼ばれております。この映画のチケットをお持ちの方なら参加できます。
 場所は東京・六本木ヒルズの「TOHOシネマズ」にて。トークショーの開始は 『顧客』の上映後ですので、夜十時くらいになろうかと。
 オトナの催し、という感じですね。
 
 詳しくは、「フランス映画祭2009」の公式サイトをご確認下さい。

 http://www.unifrance.jp/festival/

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2009
Mar
17
PM13:47



 今回のお知らせは早めです。(←自社比)

 3月22日(日)朝7時~7時30分に放送予定の、
 『ボクらの時代』という鼎談番組に出演しています。
 朝早いですけど、よかったらご覧下さい。

   ※  ※  ※

 『ボクらの時代』は、毎週日曜日の朝早く放送されている鼎談番組だ。三人の面子は毎回かわるのだが、内容はずっとトークのみという珍しさ。
 今回の収録は、先週の11日夕刻から六本木のとあるバーで行われた。ゲストの顔ぶれは、『欲情の作法』を上梓したばかりの作家・渡辺淳一さん、女医でタレントの西川史子さん、そして私。
 ううむ朝っぱらからどーゆー面子じゃ、と思いながら行ったら、結局トークのほうも、ううむ朝っぱらからなんちゅー話を、というところに落ち着いた。
 ある意味、順当?

 渡辺淳一さんにはしばしばパーティなどでお目にかかるからともかく、初対面の西川史子さんに対しては多少緊張も覚えていたのだけれど、会ってみたらとても感じのいい、謙虚で素敵な女性だった。佇まいが清潔で、凛としていて、頭も良くて、心配りがあって。好きだなあ、ああいうちゃんと自分を持った女のひと。

 収録前に、御大を待ちながらお喋りしている時だ。
 彼女が、『ダブル・ファンタジー』を一気読みしたと言ってくれたので、ああいう主人公はお嫌いなんじゃないですか、と訊いたら、
「大っ嫌いでした」と彼女は言った。「でもものすごくわかるところもあって、嫌いなのに感情移入して疲れちゃいました。これまでの作品とぜんぜん違いますよね」

 たしかに、と私は言った。この作品によって今までにない評価も得られたぶん、今までにない批判も受けて、最初から覚悟の上で書いたには違いないけれどやっぱり言われればけっこう凹んだりもして……。 きっと西川さんは、そんなのとは比べものにならないほどの規模で、世間の注目も集めるかわりにいわれのない批判やバッシングにもさらされてきたろうし、そういうのって、気にしてもしょうがないと頭でわかっていても、だからといって心の柔らかい部分が傷つかないわけじゃないですよね、と――そんなふうな話をした。

「傷つきますよ、ほんとに」と彼女は言った。「最初の頃はもう、百%バッシングばかりでしたし。親からテレビに出ないでくれって言われたくらい。あれじゃお前を良く言う人なんて日本に一人もいないって。このごろでは少しマシになりましたけどね」
「でも、西川さんの発言って、ちゃんと聞けば大事なことに関しては真っ当じゃないですか」
「そのつもりなんですけど。だから結局、ものの言い方の問題なんだと思います。でも、真っ当なことを普通の言い方で言ったんじゃ、誰の心にも残らないから」

 そんなこんなのうちに御大の準備が整って、トークの収録開始。
 使える30分を得るために、カメラはその二倍以上、もしかすると三倍くらい回った気がする。

   ※  ※  ※

 帰りに一人、近くの六本木ヒルズに寄って、黒のブレザー型のマニッシュなジャケットを買った。このところ、いわゆる「お座へ出る」ことが徐々に増えてきたので、そういうものも一応は持っておこうかなと思ったのだ。
 このさき着実にぐんぐん痩せちゃわないとも限らないので(←どの口が言うか!)、とりあえず 中くらいの値段のもので済ませておく。ワンピースの上に着ればきちんと見え、袖を少しまくってジーンズと合わせればカジュアルをワンランクUPさせることもできるという、なかなか素敵なデザインだった。

 今回の収録では、「春らしい装いを」と言われていたので白とブルーのジャケットを選んだのだが、いま思うと、膨 張 色 だった気がしなくもない。後悔先にたたず……。
 その点、ほら、全身黒で装えば、少しは痩せて見えるんじゃないかしら、とね。

 ……いや、皆までおっしゃいますな。(TÅT)

   ※  ※  ※

 昨日、3月16日、どうにかぎりぎりに確定申告をすませた。
 書類の整理などの作業中は、ビリヤード台がかっこうのテーブルになっていた。
 アマゾンの空き箱の中には領収書を整理し……てあるはずが、入っているのは――。

 というのが、冒頭の写真です。

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2009
Mar
22
AM10:51

 

 今朝、『ボクらの時代』の放送を観た。携帯の、ちっちゃい画面で。
 何しろ我が家には、まだテレビがない。正確には、テレビ用の配線自体を引いていないのだ。ここへ引っ越してきてちょうど半年になるけれど、テレビが無くてほんとに困ったことはない。自分の出た番組も、あとで録画したものを送ってもらえば見られるし。
 でもまあ、『ボクらの時代』は30分まるまるトーク番組ということで、さすがにどんなふうに編集されたのか気にかかり、早起きをして観たわけである。

 で、感想。

 ……やっぱ痩せないと!(>д<)

 いや、それはとりあえず置いておくとして。

 やっぱり西川史子さんはさすがだなと思う。テレビというメディアに慣れておいでだということを差し引いて考えても、じつに落ち着いていて、相手の話を受けとめた上で自分の考えをきちんと言葉に出来る、素敵な女性だった。番組の中でも思いあまって、「私好きだワ、西川さん」などと失礼なことを口走ってしまったけど、あれは掛け値無しの本心です。
 そして、渡辺淳一さんは(うんと後輩の私が言うのもこれまた失礼だけれど)、お年を召してもほんとにチャーミングな方だった。いろいろな場でちょくちょくお目にかかってご挨拶はしていても、ゆっくりお話しするのはじつはこれが初めてだったりする。来月あたりには某雑誌の対談でも御一緒させて頂けることになりそうだし、今からとても楽しみだ。

    ※   ※   ※
   
 「小説すばる」連載、『遥かなる水の音』の執筆にかかりきりになっている。
 今回が最終回。150枚。道は果てしないよ……(TÅT)
 
 金曜の夜中、正しくは土曜の明け方、いつものようにゴミを出した。 朝早くなんてとうてい起きられないので、いつも前日の深夜から明け方にかけて出すようにしている。
 この日は資源ゴミの回収日。アマゾンその他の通販で送られてきた段ボールの箱を平たくつぶし、重ねて縛り、もののたとえでなく山ほどたまっていた古雑誌を丈夫な紙袋に入れる。
 出入り口から銀次が飛びださないように気をつけながら運びだすと、外は昼間と打ってかわってずいぶん冷えていた。
 うう、さぶ。せっかく咲いたお隣の桃の花がかわいそうだ。

 出たついでに、すぐ外の自動販売機で健康茶のペットボトルを買う。Edy対応の自販機なので、携帯をピッとかざすだけで買える。便利な世の中だ。
 吹く風に、ん? この匂い……と顎を上げて嗅いだらやっぱり、近くの家の玄関脇に沈丁花が植わっていた。
 花の匂いって、なんでだか夜のほうが強い気がする。金木犀なんかは晴れた昼間のほうが強く香る印象があるけど、薔薇もジャスミンも、栗の花もチョウセンアサガオも、みんな夜のほうが凶暴に匂いをふりまく。夜行性のケダモノっぽくて、エッチです。

 し~かし、駄目だぁ。気分転換にゴミを整理して出したくらいじゃ、天啓は下りてこない。あたりまえだ。
 執筆が穴ぼこに落ちこんで進まなくなってしまったので、これまで連載したぶんをまとめて最初から読み直しているところ。 ちょうど、スタックした車が後ろへ下がっては勢いをつけて脱出しようとしているみたいな感じ。気は焦るが、しょうがない。

 それでなくとも眠たい時は、そばで見守る銀次やもみじのたたずまいに、なおさら眠気を誘われて困ります。







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